退職のタイミング 〜自分で決めた引き際の美学〜

チャレンジする女性が高く飛んでいる
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44歳で病院を辞めた時のこと。

退職のタイミングについて、私の中ではずっと「去り際の美しさ」のようなものは必要だと思っていました。

絶対に必要というよりは、自然に思ってた感じ。

終身雇用、年功序列

退職の先

日本の企業だと終身雇用、年功序列が今でも普通なのかとは思います。

だから60歳や65歳の定年まで働いて、さらには嘱託雇用でいけるとこまで続ける、みたいな。

それも本当に素晴らしいと思います。
人脈や経験を活かして、職場に貢献し続ける。

でも私はそれが違いました。

病院栄養士の雇用

私が栄養士の学校に行ってた頃の就職活動で言われていたことは、

「病院の就職は難しい。そもそも採用枠が少ない、そして辞めない。」

だから、定年退職してから、枠がひとつ出るのみなので、病院への就職は難関だと。

実際、私も定年退職の方の枠で入職しました。
(すごく素敵な方で、その後も交流してました。)

もちろん栄養士でも(それ以外の職種でも)、素晴らしい実績を積み上げ、定年まで勤め上げた方も多く知っています。人望も実力もあり、定年後は大学教授に招聘されるような方々も。

転職は考えなかったのか

途中入職で仲良くなった看護師さんとかに、「新卒から◯◯年間同じ病院で働いている。」と言うと、かなり驚かれていました。

看護師さんは、専門分野の勉強をしたり、そもそも辞めてもどこでも求人がある職種なので、数箇所の転職は当たり前の世界。

私も若い頃は、大学病院や大きな病院へ行って、「最先端の医療に携わりたい」、「自分の力を試したい」、と思ったことは何度も何度もありました。

ただ私は働いていた病院が大好きでした。だから同じ病院で働きました。

私はどうありたかったか

私は「栄養科の科長」というポジションに、6年目の28歳でなっています。

その時思いました。「定年までは絶対に働かないだろうな。」と。

60歳定年でも32年間、同じポジション。65歳なら37年間も!
ちょっと。。。ねぇ?

16年部署長をした時点でも充分長いのに、まだ倍もある。
私が退かないと、後継者はずっとNo.2のまま。

組織としても循環しない。

それって、どうなの?ってずっと思ってました。

だからと言って、現場の管理栄養士を辞めて、その上の管理部になりたいわけではないし、むしろしたくない。

だから大好きで働きやすい職場だったけど、退職することを決断しました。

自分がやること、充分やった。充分貢献した。やりきりました。

タイミング

「今だ。」と決断したタイミングは明確にあって。

そこから1年間考え抜き、同時に引き継ぎの準備を水面下でしました。

本当はもう少し、病院管理栄養士でいたかった。まだしたいことはあった。

だけどここを逃すと辞められないかもしれない。

だから決めました。

自分の選択を正解にするのは自分自身。

最高のチャレンジ

自分の感覚、考え抜いた答え、それらを信じていきます。

人生の彩りは100人いたら100通り。軽やかに楽しんで

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Profile

管理栄養士
臨床傾聴士
食物栄養学修士
PNTトレーナー
分子栄養学カウンセラー
アスリートフードマイスター

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