
「最近、朝起きられない」
「ちょっとしたことでイライラする」
「きもちはあるのに、バテやすい」
そんな様子に、心当たりはありませんか。
成長期だから、思春期だから。
そう片付けられがちなこれらのサインが、実は身体からのメッセージであることがあります。
運動していない子には関係ない?
そう思う方もいるかもしれません。
ですが成長期そのものが、身体をつくるために多くのエネルギーを必要とする時期です。
そこに運動が重なれば、エネルギー不足はより起こりやすくなります。
RED-sってなに
RED-s は、正式には「Relative Energy Deficiency in Sport」。
日本語にすると「スポーツにおける相対的エネルギー不足」という意味です。
運動でつかうエネルギーに対して、食べる量が足りない状態が続くと、心と身体にいろいろな不調が出てくる。それがRED-sです。
もともとは2014年に、世界のスポーツ医学の専門家たちが名づけた考え方で、2018年、2023年とアップデートが重ねられてきました。
この数年だけでも170を超える研究が積み重ねられていて、今も理解が深まり続けています。
どうして知っておいてほしいのか
RED-sは、体重や見た目の問題ではありません。
食べる量=摂取エネルギー(カロリー)と、使う量=消費エネルギーのバランスが崩れることが、身体にもメンタルにも影響を及ぼすとされています。
2023年には、糖質不足の影響や、過剰な運動量にも、あらためて注目が集まっています。
「痩せている=いい身体」でも「イライラや朝の不調=思春期だから仕方ない」でもなく、「食べる量が少なければ、大切な成長期の、心も身体も本来の力を出せない」。
その前提を、まず親子で共有できることが、最初の一歩になります。
こんなふうに広がっていく
エネルギー不足は、一つの症状だけにとどまりません。
✅ 月経周期の乱れ(女性の場合)
✅ 骨密度の低下(骨の強さは10代でつくられる土台がとても大切)
✅ 疲労骨折が起こりやすい
✅ 風邪をひきやすくなる
そして気持ちが不安定になり
✅ 意味もなくイライラする
✅ 不安
などです。
運動のしすぎ、SNSでみるあの子と比べて意識的に食事制限をするなど、原因はひとつではありません。
子ども自身が「もっと痩せなきゃ」と自分を責めてしまうこともあれば、親御さんが「反抗期かな」と見過ごしてしまうこともあります。
見えているのは氷山の一角で、身体の中では静かに、確実に「エネルギー不足という負債」が積み上がっていきます。
今日からできること
RED-sは、「頑張りすぎた結果」ではありません。「足りていない」という、シンプルな事実からはじまります。
そしてそれは、本人だけでは気づきにくいサインでもあります。
「最近ちょっと様子が違うかも」
そう感じたときが、食事や休養を見直すタイミングなのかもしれません。難しく考えず、まずは今日の一食から、見直してみませんか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました


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