雨の日に体調が崩れやすい人
雨の日になると、気分が沈みがちになったり、頭痛やだるさを感じたりと、体調が崩れやすくなることがありますよね。
これは、湿度や気圧の変化によって血行やエネルギー代謝が悪化し、身体に余分な水分が滞留したり、疲労物質が蓄積したりするためです。
また、体内に含まれる「セロトニン」という物質が関係しているとも言われています。「セロトニン」は脳内で作られる神経伝達物質で、気分や睡眠、食欲などを調節する役割を持っています。この「セロトニン」の分泌量が減ることで、頭痛やだるさなどの不快な症状が現れるのです。
よってやはり、
・3食きちんと食べていないような栄養不足
・日光浴が少ないビタミンD不足
・筋肉が少なめなよわ子さん
・自律神経バランスが不安定
ような方が、湿度や気圧の変化に、特に影響が受けやすいようです。
雨の日の体調不良を改善するポイント
3食バランスよく食べる
やっぱり何より、3食バランスの良い食生活を心がけることが大切です。栄養バランスが偏っていると、体調不良の原因となります。特に野菜や果物など、ビタミンやミネラルが豊富な食品や、良質なたんぱく質を含む魚などを積極的に取り入れることで、免疫力を高め、体調不良を防ぐことができます。
そしてセロトニンの原料となる「トリプトファン」というアミノ酸を含む食品を積極的に摂取することが、体内の「セロトニン」を増やすことにつながります。
トリプトファンを多く含む食品としては、豆類やナッツ、鶏肉、チーズなどが挙げられます。また、ビタミンB6や葉酸も「セロトニン」の生成に関係しているため、野菜や果物なども積極的に取り入れましょう。
カフェイン・アルコールを控える
次に、カフェインやアルコールを控えることが大切です。
カフェインは利尿作用が強く、体内の水分を排出するため、水分不足に陥る原因となります。
アルコールも同様に利尿作用があり、また、血管を収縮させるため、頭痛やだるさなどの症状を悪化させる可能性があります。
カフェインやアルコールは、ただでさえ、代謝に負担がかかりますよね。
そのため、体調のコントロールがしにくい、湿度が高い日や気圧が低い日はカフェインやアルコールを控えることをおすすめします。
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漢方薬「五苓散」を飲む
五苓散は、漢方薬の中でも特に水分代謝に効果的なもので、柿渋や茯苓、オウゴンなどの生薬が含まれています。これらの成分には、体内の余分な水分を排出する効果があり、身体の調子を整えることができます。また、五苓散には、消化器官の機能を改善する効果もあるため、腸内環境を整えることができます。
また、五苓散は漢方薬の一種なので、副作用の心配も少なく、比較的安心して飲用できるとされています。ただし、漢方薬には個人差があるため、不調がある場合は医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
睡眠と運動習慣も大切
普段から、十分な睡眠を心がけることも重要です。睡眠不足は、頭痛の原因となることがあります。睡眠不足は、血液循環やホルモンバランス、免疫力の低下などに繋がり、頭痛を引き起こすことがあります。十分な睡眠をすることによって、頭痛の軽減に繋がることがあります。
また睡眠不足は、精神的なストレスや身体的な疲れを引き起こすことがあります。睡眠中には、身体が回復し、新陳代謝が促進され、精神的なストレスが解消されることがあります。十分な睡眠をとることで、身体と心の疲れが癒され、より元気な状態で日々を過ごすことができます。
適度な運動を行うことも効果的です。運動することで、代謝を促進し、体内の老廃物を排出することも効果的です。運動は、血流を改善したり、ストレスを軽減する効果もあるため、気分転換にもなります。
セロトニンは運動によっても分泌されます。運動によって心身ともにリラックスすることで、頭痛やだるさの改善につながると言われています。運動の種類は、ウォーキングやストレッチなどであれば、雨の日でも手軽に行うことができますよね。
血液循環させて、氣をめぐらせていきましょう。
晴耕雨読でいい
以上、栄養学的な視点から雨の日の頭痛やだるくなる症状についてまとめました。
日頃からの食事と運動と睡眠を大切にした上で、気圧の低い日や雨の日の過ごし方に気をつけて、快適に過ごしたいですね。
ただ「晴耕雨読」という言葉があるように、古来から雨の日は副交感神経が優位になり、ゆっくり過ごしていたようです。
テクノロジーは進化していても、人間の身体は1万年以上前からそれほど変わっていません。
雨の日でも学校や仕事には行く必要がありますが、本能的なことも意識しながら過ごすと気分的にも楽になりそうですね。