映画『ラーゲリーより愛をこめて』 〜死生観と日々の感謝が深まるストーリー〜

目次

映画「ラーゲリーより愛をこめて」

Amazon Prime Video でやっと視聴。

想像以上に心に響いた映画だった。

まず人間同士が人間らしさを失い、
戦争や捕虜という過酷な事実が、
あまりにも凄惨であること。

それと同時に、
シベリア抑留という重たいテーマから、
人間の弱さの中にある真の強さを感じた。

単なる「戦争の悲劇」映画ではない

(C)2022 映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会(C)1989清水香子

シベリア抑留について言葉は知っていたけど、
実際にシベリアでどんな現実があったのか、
どれくらいの期間だったのかを知らなかった。

日本兵たちは戦争が終わった後も帰れず、
過酷な労働を強いられていた。

戦後10年以上も日本人が、
強制労働をさせられたいた事実に衝撃を受けた。
そしてそれが、たった80年前ほどの出来事ということに。

また非人道的な状況にあっても、
人間の尊厳を自ら守り抜こうとする姿が、
とても印象に残った。

最も印象に残った言葉

(C)2022 映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会(C)1989清水香子

「ただ生きているだけじゃダメなんだ。
それは生きてないのと同じことなんだ。」


捕虜という非人間的に扱われる立場で、
松坂桃李が発した言葉。

「自分は何のために生きているのか?」
「誰のために生きているのか?」
という問いを改めて考えされた。

生きることの意味は、
ただ肉体が存在するだけではない。

損得勘定や他者からの評価ではなく、
自分自身が本当にしたいこと、
自分自身の魂が望むことを、
行動にすることの重要性を強く感じる。

手紙

(C)2022 映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会(C)1989清水香子

この映画の中で印象的だったのは、
手紙の存在。

言葉にこめた意味を、
記憶として伝えたこと。

それが希望となって、
未来へ繋がること。

肉体は失ったけど、
魂が言葉と記憶として残り、
カタチを変えて存在し続けること。

とても重要な、
現代に生きる私たちへのメッセージだと思う。

日々に感謝


私たちが今、
日常で感じる困難や悩みは、
もちろん人それぞれだけれども、
大切な人がいることで乗り越えられている。

特別な思想とかはないけれど、
それでもやっぱり
戦争という極限状況の中で、
日本という国を繋げて下さった方々を思うと、
元々の日本の精神性を、大切に残していきたいと思った。

日本人が今観るべき映画

映画「ラーゲリーより愛をこめて」は、
現代の日本人にとって非常に意義深いと感じた。

シベリア抑留という
日本の歴史の中であまり語られていない事実を理解し、

自分の存在意義や生き方を考え、

手紙が持つ「記憶を伝える力」は、
過去の出来事から学び、
現在を大切にし、
未来へと繋げていくことの尊さを感じた。

すっごいおすすめ映画でした

最後までお読み頂き、ありがとうございました

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

Profile

管理栄養士
臨床傾聴士
食物栄養学修士
PNTトレーナー
分子栄養学カウンセラー
アスリートフードマイスター

詳しいプロフィールはこちら

目次