慶應 vs 仙台育英
個人的には、前年優勝校で東北勢の、
そして「青春って密だから」という言葉を紡ぎ出した須江監督の人間性が好きで、仙台育英を応援していたのだけど、
慶應の森林監督の思想やビジョン、あり方も素晴らしく、王者対決にふさわしい決勝戦でしたね。
部訓「Enjoy Baseball」
慶應の部訓「Enjoy Baseball」野球を明るく楽しもう。
もちろんそれって、楽しくただ笑って練習していることじゃない。
優勝する実力を持ち合わせているからには、心技体全てがトップクラスであり、
泥臭い練習も、体力強化、技術強化も、並々ならぬ努力をしている。
その上で、やらされる野球ではなく、自分たちで考え、上達する努力を日々積み重ねてきた球児が素晴らしすぎますね。
髪サラサラ、フォーカスするのはそこじゃない
世間では、「高校球児らしくない」とか、「髪切ってから出直せ」とか?
そのような誹謗中傷も多かったようなのですが、誰の価値観?(笑)
高校球児=丸坊主っていう固定概念はもういらない。青春の押し付けはいらない。
もちろん、寮生活でみんなでバリカンで整えられるし、みんなで決めた丸坊主の学校があってもいい。
でも、部外者が、「甲子園の高校球児は丸坊主であるべき」なんてものはいらない。
自立を育成する
私たちの時代も、かなりの管理スポーツ(苦笑
)中高生時代は、怒鳴り手も足も出る監督の顔色を伺い続け、「楽しくない」バレーボールをしていました。
ただ大好きでしているスポーツが、練習以外の過剰な苦しみがあり、軽率な大人の言動で明るく限りない未来をもった若者の可能性を閉ざしてはならないと思います。
やはり指導者、教育者は、上下ではなくフラットな視線で尊重して、子供たちの自律・自立を育成して、明るく楽しく、その上で心技体を強くするように導きたいですね。
スポーツの目的は勝ち負けではなく、「人間性を磨くため」のものであって欲しいと感じます。
常識を覆し未来を見据える
今回の決勝の両監督は、まさに常識を覆し、子どもたちや野球の未来を見据え、相手に最大限のリスペクトをもったあり方で、試合そのものも終了後の言動も心震えるものでした。
競技の技術や戦略が長けていることも大切。
そして子どもたちがずっと競技を大好きであるように、そして一人一人の個性を活かして、強みを最大限発揮できるように。
もちろん、栄養の正しい知識も幼少期からあれば、日本のスポーツはもっと明るく強くなるのではないかと感じます。
Enjoy baseball, enjoy sports, enjoy everything !!
今回の野球はもちろん、すべてのスポーツ、すべてのことを楽しんでいきたいですね