『言語化の魔力』樺沢紫苑著
『言語化』の重要性に気づきながらも、内省した自分の感情や思考の言語化に対して、今ひとつ苦手意識があったため、より具体化したいと思い選んだ一冊。
言語化の具体化を寄り添いながら導いてくれる
精神科医の樺沢紫苑さんは、作家でもあり、
精神医学や心理学、脳科学の知識などを、わかりやすく発信し続けている。
著書41冊、メルマガ、YouTube、twitterなどなど、多くのフォロワーをもつ。
そんな樺沢さんから、優しく寄り添いながら導いてもらえる感覚で読めました。
とにかく『書く』ということ
私がもっとも実践したいと思ったこと。
「書く」。
人はどうしても、脳の中でグルグルグルグル考え続けてしまう。
そうしていると、発酵し続けて脳内のATP(エネルギー)を無駄に使っちゃう。
それを一旦、「脳外上場」させてしまうのです。
どんなことでも「全部」書き出す。
例えば、
「次の旅行はどこへ行こう。◯◯にしたとしたら・・・。でも△△もいいしな。」とか。
「今日は〇〇をしたいけど、△△もしないといけないから、優先順位はこうしたらスムーズ。」とか。
脳内で考えていることを、全部書き出してしまうと、無駄な思考がほとんど表に出るので、脳内がスッキリ^^
脳内思考を客観的にみて、セルフアドバイスをしてあげる
特にネガティブな出来事や感情・思考を、一旦書き出して、脳から出す。
そして脳内でグルグルしていたモヤモヤ感情を客観的にみて、それに対して自分がカウンセラーや親友や憧れの人になってアドバイスをしてあげる。
その繰り返しが、ネガティブ沼や停滞感からの脱却につながるのではないかと感じました。
1点注意しなければならないのは、忘れていたものをわざわざ思い出して書く行為は、無駄な記憶の定着につながってしまうので、不要であるということ。
書き出すオススメ時間は起床後と就寝前
起床直後と就寝直前は、脳内思考が「潜在意識」とより近づいているので、その時間帯に書くのが特に良い。
起床直後、ぐっすり眠り綺麗なピッカピカの脳で、思いつくまま素直に書く。
寝る前に書く場合は、先に今感じている「ネガティブ感情」をスルっと吐き出してから、「ポジティブ感情」な出来事を書くと、ポジティブな記憶が優位となり、安心してぐっすり眠り、翌朝も気持ち良く起きられると思います。
樺沢紫苑さんの愛がつまった珠玉の一冊
樺沢さんの著書の中でも名著中の名著ではないでしょうか。
バイブルになる一冊になりました^^